2014/7/22―「認知症サポーター養成講座」の様子です

去る7月22日(火)、
大阪・本町の坐摩神社「大阪せともの祭」会場内で開催した、
『認知症サポーター養成講座』の様子をご紹介します。

認知症問題に取り組んでいる
「大阪市キャラバンメイト事務局」様から講師・高田治夫先生
お招きし、認知症の現状や認知症の方への対応など、
認知症について理解を深めるセミナーを行なっていただき
ました。

当日、セミナー後、講座を受けていただいた方全員に、
認知症サポーターの証である「オレンジリング」
お渡しいたしいたしました。

 

●『認知症サポーター養成講座』
・日時:2014年7月22日(火)12:00~13:30
・場所:坐摩神社(いかすり神社:通称・ざまじんじゃ)神社会館5階
・主催:NPOアクティブシニアライフ協会
・講師:大阪市社会福祉協議会
    大阪市キャラバン・メイト事務局
    (http://osaka-orange.jp/)
    高田治夫先生

このロバは認知症サポーターの
キャラクターです

●「大阪せともの祭」のチラシ

●せともの祭の様子(坐摩神社正面より)


●セミナーの開始です。

●高田先生です。テキストやビデオを使って、
分かりやすく「認知症」について講義していただきました。

●ほぼ満席となった会場。
皆さん熱心に高田先生のお話を聞いていらっしゃいました。

●当日、配布した資料(認知症キャラクターのロバは当協会の手作りです)。


<講座概要>
『“もの忘れ”がひどくなったら、認知症の可能性が…』
誰にでもちょっとしたもの忘れは起こります。しかし、それが
継続的になった時、認知症の可能性があります。つまり、
誰にでも起こりうる病気なのです。

『認知症には原因となる病因が多くある』
代表的なものは、アルツハイマーがあります。このほか、
脳血管障害・感染性疾患・中毒・栄養障害・脳腫瘍・
頭部外傷などによっても起こります。アルツハイマーは
医者との相談、薬により進行を遅らせることができますし、
その他の病因も早期の適切な対処により、防いだり、
治すこともできます。

『認知症を防ぐには』
ウォーキングなどの軽い運動、規則正しく栄養バランスのよい
食事、そして「脳の活性化」です。他人との会話、趣味や
生きがいの発見によって脳は活性化します。

『認知症の人は自分ができないことに困っている・悩んでいる』
認知症になってしまった人は、自分ができないこと(何が
分からないのか)に自分でも困り、悩んでいます。
頭ごなしに「何でできんのや!」と怒られたりすることが続くと、
ストレスによる症状(引きこもりやうつ、徘徊など)を起すことも。

『認知症の人を介護している人(家族など)も悩んでいる』
「家族が認知症になってしまったのは、自分のせいだ/
自分が一人で面倒を見るしかない(=認知症に対する世間の
無理解・誤解に対して)」と思っている人が多いです。
そうなるとますます社会から孤立して、最悪の場合、
認知症の人と共倒れになってしまうことも…。

※まとめ:
◎まずは認知症の人、また認知症の人を介護している人の話を
「聞く」ことが大切。

・「ああしたらいい、こうしたらいい、それじゃダメ」というので
なく、まずはその人の現状を聞いてあげること。
・「大変やね~…/困ってるんやね~…」とその人の現状を
理解してあげること。
・認知症の人・彼らを介護・面倒を見ている人は、自分のことを
他の人に話をするだけで、「自分のことを分かってくれる/
話を聞いてくれる人がいるんや」と安心する。
・彼らを理解し、その理解の「輪」を、認知症の人・その家族
から、知人・友人、近隣の人にまで広げ、ちょっとしたことを
手助けすることから始めること。

(例.主婦が認知症になった場合、家事の手順を忘れた時、「次はこうするんやなかった?」などと
優しく、声かけする/地域で認知症の人がいる場合、地域の掃除の日を忘れてしまうことがあるので、
その日は「○○さん、今日、掃除やでー。一緒に行こうか」などと誘う、等)


認知症サポーターとは、
 ・認知症について正しく理解し、
 ・認知症本人やその家族の身近で見守り、応援する人のことです。
「オレンジリング」(写真右)は、「認知症を正しく理解し、認知症の人とその家族を支援します」という意思のアピールになります。