鈴木さんとの出会い

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ある日、ある場所で、一人の女性と出会いました。
彼女は、鈴木さんといって、がんと闘っています。
彼女との会話を、承諾をいただき掲載いたします。
鈴木さんの声・言葉から、多くのヒントや励み等を
見つけていただけると幸いです。

(敬称略:インタビュー日付-2014年8月)


●働きづめの看護師でした
下江:「私どものNPO活動にご協力いただき、感謝申し上げます」
鈴木:「がんを抱える私から、皆さんにお伝えして、何かお役に
    立てるのであれば、構いませんよ」
下江:「つい最近まで看護師でいらしたのですね?」
鈴木:「はい。それはもう働きづめでした(笑)。ケアマネージャー
    もやっていました。看護師をちょっとお休みしている時は、
    家事代行なんかもしていました」
下江:「お歳は?」
鈴木:「昭和32年生まれです」
下江:「小さい頃、どんな仕事に憧れていましたか?」
鈴木:「学校の先生です」

●子宮体がんです
下江:「現在のご病状はどのようですか?」
鈴木:「子宮体がんで、肺に転移しています。
    平成25年4月、子宮全摘出手術を受けましたが、すでに
    肺に転移していました。
    約1年間、抗がん剤治療を受けましたが、副作用の増強と
    それに伴う体力低下で、“今後の治療は続けられない”と
    宣告されました。
    今現在は、痛みと咳に対して麻酔剤で緩和ケアをして
    います。しかし、このままだと今後は酸素吸入も必要に
    なってきます」

●がん患者が語り合える場を
下江:「がんを克服なさったら、やってみたいことってあります
    か?」
鈴木:「そうですね、がん患者が安心して在宅で生活できる支援
    に関わりたいですね。がんカフェの企画や政府への働き
    かけ、ボランティア等、いろんな活動ですね。
    それと、ケアマネージャーの仕事にも戻りたいです」
下江:「その中でも特に、と思うことは何ですか?」
鈴木:「がん患者の方たちが語り合える場、患者会でもカフェ、
    ネットワークでもいいんですが、そういったものの
    必要性を強く感じますね。がん患者の方々もいろんな方、
    抗がん剤でよくなる方、病状が進行してしまう方など
    いろいろいらっしゃいます。みんな心細いんです。
    そんな方たちがお互いの状況を話し合えることだけでも、
    とても心強くなれるんです」

●好きな言葉は「チャレンジ」
下江:「ところで、好きなものや言葉はありますか?」
鈴木:「ハンカチや小物を集めるのが好きです。演劇や歌劇を
    見るのも好きです。いろんな人とのおしゃべり、
    それから花も好きです。
    好きな言葉は『ひとりを大切に!』、そして
    『チャレンジ!』です」
下江:「逆に嫌いなものや言葉は?」
鈴木:「ウソをつくことは嫌いですね。嫌いな言葉は、
    ネガティブな言葉です」
下江:「ご自身を動物に例えるとどんな動物ですか?」
鈴木:「何なんでしょう…、分からないですね(笑)」

●がんの方とお話をしたい
下江:「最後に皆さんへメッセージはありますか?」
鈴木:「私は、病気になる前からチャレンジすることが好きで、
    目標に向かって生きるタイプでした。
    もちろん、病気になってからいろんな葛藤はありまし
    たが、今は腹をくくって、自分の身体の中の元気な
    細胞が動いてくれれば生きていけると思っています。
    こんな身体ですので、限りはありますが、がんで
    苦しんでいる方がいらっしゃるのならば、どこへでも
    行って、お話をしたいと思っています。
    同じ患者として、何ができるということもないのです
    が、愚痴を聞いてあげるだけでも患者同士・人間同士
    『共感』できるんです。
    話せる場所があれば、今でも話に行ってはいるのです
    が、そこで患者の方から“パワーをもらいました”、
    “勇気をもらいました”と言っていただけると、私が
    がんばってる甲斐があるなと感じています(笑)」
下江:「今回はいろいろとありがとうございました。今後も、
    鈴木さんのご闘病を心から応援いたします」


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■鈴木さんのブログ「ハッスル闘病記!」
http://ameblo.jp/tokiyo0625/


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