@DIME 2015/2/12記事より抜粋
寿命が延びるにつれて、老齢疾患であるがん、脳疾患、白内障など、人間で問題になっているような病気が動物でも増加してきています。
現在、日本にはペットの犬や猫が2500万頭飼育されていて、この数は日本の15歳未満以下の人口の約1.5倍に匹敵するそうです。
今年1月、東京で独立行政法人科学技術振興機構が行ったセミナーで「美味しくて健康によいペットフード製造装置」というテーマの講演がありました。
講演を行なったのは、鳥取大学農学部共同獣医学科の岡本芳晴教授です。
岡本教授は
「ペットフードの原料の中には、保存料、酸化防腐剤が多く使われており、ペットの疾病の原因のひとつが、食べ物ではないかと言われています。」
と説明されました。
日本国内でペットを飼っている世帯は約1400万世帯にのぼるといわれています。
そしてその約7割の1000万世帯がペットフードを購入しているそうです。
しかし、「ペットの健康のため食事に気をつけたい」「手作りのペットフードに興味がある」という飼い主も増えています。
そこで教授は
「家庭で簡単に、安全なペットフードを作ることはできないか?」
と考え、製造装置を開発することにされたそうです。
・飼い主が選んだ安心できる、安全な素材を使うこと。
・酸化防止剤などは一切入らないこと。
・冷蔵庫で1か月保存が可能だということ。
そういった特徴を目指すとのことです。
安全な家庭用ペットフードが、飼い主の手で作ることができるようになれば、ペットの健康を守るための手助けになることでしょう。
家庭用ペットフード製造装置の商品化が期待されます。