がん患者様の声:鈴木さんその3
子宮体がんで、肺に転移し、闘病を続けている
鈴木さんのお話、3回目です。
鈴木さんの声・言葉から、多くのヒントや励み等を
見つけていただけると幸いです。
(敬称略:インタビュー日付-2014年8月7日)
◎気持ちがいいことをすれば免疫力もアップ
下江:「(~前回から続き~)鈴木さんはとても病気に対しても
前向きなのですが、それはどこから来ているのでしょうか」
鈴木:「昔から、自分は一人ぼっちでいることがだめでした。
誰か仲間がいるということが大きいと思います。
仲間がいると心強くなれます。だから、私の経験を
話したいとも思えます。
先日参加したグループワークでも、“自分ががんという
ことを受け入れられない“という方がいらっしゃいました。
その方とお話がしたいとずっと気になっています。
私の場合は、葛藤はありましたが、“病気になったから
仕方ない“と気持ちを切り変えました。そのようにマイナス
思考というんですか、そう思い悩んでいる時間の方が
もったいないと。気分が落ち込むと免疫力も低下します。
自分の気持ちのよいことを1つでもしないと、免疫力
は上がりません。その方は、治療の経過もよかったので、
もったいないと思うのです。
命が限られているとしても、楽しい時間を増やしたい
じゃないですか」
◎がんはメンタル面に大きく影響する病気
下江:「鈴木さんは外見上、見た感じではがん患者だとは
分からないですよね」
(※インタビュー時平成26年8月7日)
鈴木:「“がん”とは不思議な病気です。こう言うと語弊がある
かもしれませんが、治療したからよくなるというものでも
ないのです。
むしろ、“メンタル面”が大きいですね。それは副作用の
影響が大きく心身に出るからです。お医者さんから
見離されてから治る人、最初から治療を受けない人、
いろんな人がいます。
私は治療は否定しませんでしたから、治療を受けました。
しかし、抗がん剤はがん細胞を攻撃するだけではなく、
健康な細胞も同時に攻撃するんです。私の場合は、
後者のダメージが大きく出ました。1年間、苦しみながら
がんばりましたが、これからは副作用に苦しむことはない
と思うと、開放感があります(笑)」
◎治療を止めたら、がんの値が下がった!
下江:「でも、今でも服薬はされてるのですよね」
鈴木:「抗がん剤治療は止めましたが、その副作用はまだ消えて
いません。身体のしびれや食欲低下などです。でも髪の毛
なども生えだしましたし、副作用の恐怖はなくなっています。
今飲んでいるのは、肺の痛みやひどい咳を抑えるための
麻酔薬ですね。朝・晩の1日2回です。しかし、それに
対する副作用(吐き気)が出るため、これを止める薬も毎朝
服用しています。
肺の状態が落ち着けば、この薬も止めていきたいと思って
います。今はそれまでの“薬に助けてもらってる”状態だと
思っています。体力をつけるため、できるだけ食べるように
してますし、バランスを見ながら薬とは付き合っていきたい
と思っています」
下江:「そのような状態で本当に大丈夫ですか」
鈴木:「ここに私のレントゲン写真があるのですが(それを指し示し
ながら)、看護師でしたので一目で『汚い=がん』だと分かり
ます。正常な部分は白いのですが、黒くなっている部分は
がんで“空洞”になっているんです。お医者さんからは、
これ以上小さくならない、広がる危険性もある、進行を
抑えないと…と言われています。
でも、不思議なことに、がんの値を示す『腫瘍マーカー』と
いうのがあるんですが、その中の『CA19』という値が治療を
打ち切った5月で『2万4,000』ありました。これは、健康
な人なら『20以下』のものです(苦笑)。それが今では、
『1万400』に下がっているのです。今まで上がる一方だった
ので、免疫力がアップしたのか、手応えを感じています。
今度、お医者さんにその辺を聞いてみようと思ってます」
下江:「鈴木さんの前向きな生き方が、病気にも反映しているの
でしょうか、すごいことですし、不思議ですね」
~次回へ続く~
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